「うわっ、電波が来たっ!」

何事かと思った。

朝食の支度をしている私の前で、長男が発した言葉。

「どした?!なんの電波?」

「うわっ、また来た!」

「大丈夫ね?」

私は、電磁波か? はたまた、宇宙の交信?   ・・・あるわけない。

「・・・・もしかして。・・・静電気?」

「あっ、そうだった!」

そうだね・・・。似ているよね・・・。

子供の発想はいつも考えさせられるものがある。

それは、ガソリンスタンドでのこと。

発車しようとした私に、

「ママ!まだ、耳から入れてないよっ!」

・・・耳?

・・・耳。

そういえば、ライトが目であるとすれば、当然、耳であろう。

思わず、すごいなぁ~と感心してしまった。

子が子なら、親も親。

母親に聞いたことがある。

ある日、私は泣きながら帰ってきたそうだ。

「お魚さんが、こんな姿になってるぅ・・・」

小さな手には魚の背骨をもっていた。

私は、魚を食べたことがなかったのかな?

話を聞いたとき、そう思った。

だけど、今は、母親がせっせと骨を抜いた安全な身だけを
私にくれていたのであろう。と子を持つ親になり初めてわかった。

感謝である。ありがとう。

私もこの子達が大きくなったとき、
感謝してもらえる親になれるよう心に決めた。

ママは頑張るぞ。うん。