年末の事である。

私は子供三人を連れて買い物へ出かけました。

スーパーに入ると子供たちがカゴを持ちたいって言うので、

お子様用のカゴを一人ずつ渡しました。

みんなご満悦の様子で、

「一人一個好きなものを入れておいで」

「はぁ~いっ!」

しばらくすると長男が戻ってきました。

カゴの中には、「ガム」が入っていました。

次に、長女と次女が一緒に戻って来ました。

長女のカゴの中には、「駄菓子」が入っていました。

次女のカゴの中には。

カゴの中には・・・。

「イカそうめん」「なまこの刺身」が入っていました。

しかも、

「イカそうめん」四パック。「なまこの刺身」に二パック。

はっ?!

偶然入ったのかな?と思いつつ、長男に戻してきてってお願いすると、

次女。号泣~っ。号泣~っ・・・・。

そ、そんなに泣かんでも・・・・。

と。いうか、あなたは食べたこと無いじゃろ?

しかし、見るものを魅了する「水いか」と「なまこ」。

君は・・どういう、おめめをしているのだろう。

お菓子があるとこに行かなかったのかな?

と、思っていた時であった。

長女が「ともちゃん一緒にお菓子コーナー行ったけど、

おらんくなって・・。ママのとこ行きよったらおったから、一緒に来た。」

・・・・余計、たち悪いじゃん。

つまり、お菓子より水イカとなまこ。

将来、飲んべいになる予感が・・・。

時は変わって、2008年、一昨日買い物に行った。

いつものように三人連れて行ったら、

次女が着くや否や、いなくなった。

捜していると、「水いかのゲソ」を手に持ち戻ってきた。

しかもお顔はご満悦・・・。

長男が「よっぽど、好きなんだね・・・」しみじみ言う。

長女が「ママ、買ってあげたら?」

ママ「そうだね。」

家に帰るまで一個入ったその袋を大事そうに抱えていました。

意味不明なんだが・・・。

ちなみに冷凍庫の中に「水イカのゲソ」君はまだいます。