長男が涙をぬぐいながら、小さな声で呪文のように唱えていた。

「男は泣いたら情けない。男は泣いたら情けない。男は泣いたら・・・・・」

ほほぉ~。すごいなと思った。

が、それほどのことだろうか。

いや。かれにとっては余程の事だったのであろう。

ご飯ができてなかったことが。